生産者の皆さんにお会いする度に信念の強さと、なんともいえない温かみを感じます。皆さんのお人柄に触れる度にこの仕事をしていて良かったとつくづく思います。いつもお伝えしている以外の知られざる生産者の顔にスポットをあててお伝えします。
北海道・十勝平野の西の玄関、新得町。この町の通称“牛乳山”と呼ばれる山のふもとに、共働学舎新得農場があります。身体が不自由だったり、精神的に安心できなかったりで一般の学校や会社に行かなかった人、行きたくない人、牛が飼いたくてやってきた人など、さまざまな人が色々な理由でここに集まってきています。農場の生活には、誰でも何かできることがあります。さまざまな仕事を分担して共に働き、経済的にも精神的にも自立できるよう、互いに支えあって暮らしています。こんなエピソードを宮嶋さんの奥様から伺いました。あるスタッフがいたときのことです。「あの子は作業を抜け出したりして、毎日何をしているのだろう」と不思議に思っていたそうです。しかし、そのスタッフが去って気付いたことがあったのだとか。それは『前よりも牛が人に懐いていた』のです。なんとそのスタッフは毎日牛たちにキスをしていたんだそうです。「人それぞれが色んなことに予期せずして貢献していることをうれしく思います」と宮嶋さんは微笑んでいらっしゃいました。
名古屋生活クラブでは様々なチーズを隔週で取扱っています。中でもラクレットは人気商品です。今回はチーズ工場や熟成庫の中には入れませんでしたが、工程のそれぞれにこだわりが感じられました。ラクレットなどは熟成中に磨くそうなのですが、磨く人によって味が変わってくるのだそうです。熟成庫も年々と風味豊かな香りになっているそうで、石で作られた呼吸する熟成庫だからこそ、いい菌が住み着いてきているようです。最近はフランスやスイスで行われる、条件の悪いところで酪農をして、チーズを作っているところに限ったコンクールにおいて、金賞や銀賞を受賞されたそうです。標高は650m以上だとか、放牧地の草の状態(植生)だとか一定の基準を満たした農家が参加できるそうで、新得農場も政府から認められて参加することになったのだそうです。新得農場のチーズは本当においしいものだから、じわーっと世間に広がっていってるんだろうなと感じました。新得農場のチーズを農場にあるカフェでいただきましたが、とろーり溶けたラクレットをじゃが芋にかけたラクレットオーブンやチーズ3種盛り合わせ(コバン、プチ・プレジール、レラ・ヘ・ミンタル)はどれもおいしくて、そこでしか食べることができない、ぷるぷるプリンもとってもおいしかったです。北海道は遠いですが行ける方はぜひ行っていただいきたいし、行けない方は名古屋生活クラブで購入して、同じ幸せを感じてもらいたいなー。(樅木)
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