魚谷キムチ交流会の報告

魚谷キムチ交流会の様子

1月24日 魚谷キムチの美蘭さんを迎えて会員交流会を行いました。

当日は、美蘭さんから直々にキムチのつけ方やキムチのタレの作り方を教えてもらい、その後、魚谷キムチの商品を調理して試食しました。

キムチのタレは、材料を混ぜ合わせるだけというシンプルな作り方ですが、十数種類の材料を美蘭さんの経験から導き出した分量で混ぜ合わせたタレは、ただ辛いだけじゃない、旨みも甘みもあるキムチになります。タレは、白菜キムチにしたり(白菜キムチはキムチに漬ける前に白菜を数時間塩漬けにしておく)、ニラ、ネギを食べやすい大きさに切ってキムチのタレを混ぜれば、すぐに食べられるキムチの一品ができあがります。

韓国にいた頃は、ほとんど料理をしたことがなかったという美蘭さん。けれど日本に来てから食べた日本のキムチも、韓国から取り寄せたキムチも満足できるものではなく、美蘭さんのお母さんが作ったようなおいしいキムチを日本で作って日本のみなさんに食べてもらいたい、その気持ちが出発点だったそうです。

美味しいキムチを作るにはどうしたらいいのか、いろいろなキムチを食べて研究をし、自分で作ってみて、食べてくださった人の意見を聞いて研究を重ねていったのです。たとえば、季節や産地によって白菜に含まれる水分の含有量が違うので、自分のキムチにはどの白菜がいいのか試して、季節の変化に応じて一番適した産地の白菜を選んでいます。

 

「決めたら前に進むしかない。私はとにかく私の知っている本当に美味しいキムチを、みんなに食べていただきたかった。せっかく日本で生きていくという機会をいただいたのだから、私ができる事を精一杯やることが私の夢になったんです。いろいろな失敗もあったけれど、たくさんの人に支えられて、お客さんの声を聞くたびに、勉強してやってこられました」

自分で決めたことをやりぬく、強い気持ちをもっていることがすごいし、人との出会いを大切にしてやってきた人なんだと思いました。

蘭さんはこの日、仕事の都合で朝早く徳島を出発して車で名古屋まできてくださいました。そんな厳しい日程にもかかわらず、私たちに見せてくれた元気で明るい人柄と、おいしいものを作るという気持ちの強さはとっても魅力的でした。

「こうして会員さんに会えたことが、私のすごく大きなパワーになるんですよ」と話していた美蘭さん。今後の魚谷キムチの商品にも期待です。