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名古屋生活クラブからの緊急連絡
福島第一原子力発電所事故に関わる情報 N


未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター 始動します

放射能測定機が7月29日に入荷します。しばらくの間、「未来につなげる・東海ネット」の呼びかけ団体のひとつ「名古屋生活クラブ」に仮設置し、8月から測定を始めます。

野菜類や牛乳汚染、続いて肉牛の汚染も表面化してきており、この国は長いスパンで放射能汚染をかかえながら進むでしょう。この状況の中で国民、とりわけ子供や妊婦を守りながら放射線被曝を出来る限り避けるためには、食品の放射能含有量の測定と公表が必要です。この仕事は政府や自治体の仕事であり、その分析費用は東京電力に支払い義務があるはずです。しかし、こうした深刻な事態に至っても政府や自治体の動きは鈍く、生産者も消費者も困惑と不安の中にあります。そこで市民による放射能測定センターを開設し、食品中の放射能含有量を測定して市民に情報提供するとともに、地方自治体や政府に測定体制の早急な整備を求めていく必要があると考えます。

東海地方は放射性降下物の量が多くはないが、食品汚染問題はすでに始まっています。しかし、放射能測定体制は貧弱です。東海モデルともいえる消費者の安全と生産者保護のバランスを取りながら進める汚染食品の食べ方の提案や、自主基準の設定によって、行政に圧力をかけていくと同時に、全ての原発を停止させる運動の一翼を担っていきたいと考えています。

放射能測定機にはいくつか種類がありますが、食品などに含まれている放射能は、ゲルマニウム半導体γ線スペクトロメトリー又はNaIシンチレーション検出器で測ることができます。食品流通によってはNaIシンチレーションサーベイメーターを単体で表面に当てて放射能測定をしているように謳っていますが、それでは表面を測っているだけで、汚染がよほど高くなくては検知できません。ゲルマニウム半導体γ線スペクトロメトリーは約2000〜3000万円、食品放射能測定用NaIシンチレーション検出器は約500万円です。後者を使用した食品放射能測定器で、私達が目指すセシウムの基準値50〜100Bq/kgの測定が十分可能であったため、販売開始されると同時に注文をしました。

主たる測定装置:食品放射能測定システム(日立アロカメディカル社)
   検出器=NaI(T1)シンチレーション検出器
   測定は野菜などの食品や飲料から、土壌まで可

測定可能核種:ヨウ素131、セシウム134、セシウム137

検出限界:各30Bq/kg(10分測定)
   ※時間延長により、検出限界はある程度低くなるため、調整の上検討していく

測定費用:現在は試運転のため設定なし。9月頃から外部委託も受付開始予定

専門家:河田昌東氏(チェルノブイリ救援中部・理事)、大沼章子氏(元愛知県衛生研究所環境物理科長)

購入費:4,987,500円
   内訳:食品放射能測定システム(日立アロカメディカル社)、運搬搬入調整費
   その他消耗品費、設備費、場所代、などが必要

測定機の購入にあたっては、高木仁三郎市民科学基金からの助成を受けました

なお、購入にあたっては上記の通り助成金等を購入費にあてていますが、まだ購入費用に達していません。ご寄付いただける方は以下までお願いいたします。また、もし寄付金で購入費用がまかなえなかった場合、7月3週号で募集した義援金の一部を使わせていただきたいと思っています。

口座名義:未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター
  郵便振替口座:00800-5-198573

本格始動、開所式は9月以降を予定しています。その頃に、測定受け入れ態勢の確立、また放射能の自主基準値の設定を目標としています。

お問合せは下記連絡先まで
  052-501-0251 (竃シ古屋生活クラブ内 未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター 石田宛)
  HP:http://tokainet.wordpress.com/


 

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