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福島1-2

 

すでにご承知のことも多いと思いますが、本日のまとめをします。

今朝、予告したようにF1-3は本日午前11時15分に水素爆発をおこし、格納建屋が吹き飛びました。F1-1の爆発に続いて2例目です。

爆発音は2回あったようですが、その中身は不明です。

半径20Km以内の600名に屋内退避勧告あり。周辺の放射線量は約20μSv/hで、格納容器は壊れていない模様。

しかし、13時25分、F1-2もついに冷却機能を全て喪失。本日昼頃から炉心が露出し始めた。東電によると、原因はお粗末なことに、職員が何かの理由で現場を離れた際に、電源の燃料切れが起こって、注水が出来なくなった、という。なんともお粗末、というか緊張感の無さにあきれる。あるいは、現場の混乱の表れかも。

ともかく、17時過ぎには炉心が80%露出してしまい、その直後完全に露出(4m)した。

その期間は不明。これで、炉心が部分的にせよ溶けた可能性が大きくなった。

19時には別途ポンプを設置し、海水注入を開始した。

同時に上昇した圧力容器のガス抜きを行なった。21時30分現在、燃料棒の約半分に当たる2mまで水位が上昇した。

依然として緊張状態は続いている。

ところで、これだけ炉心が露出すれば、爆発したF1-1やF1-3のように炉心で水素が大量に発生したはずだが、それには一言も言及が無いのは何故か?

理由は簡単。格納建屋に穴をあけて、水素を大気中に放出しているからです。

とにかく、圧力容器を守るために、発生した大量の蒸気や水素を放射性物質とともに環境中に棄てているのです。20Km圏内は定常的に数10〜数100μSvの汚染状態にあるでしょう。風向きに注意が必要です。

今朝6:50にはF1-1周辺で、1557.5μSv/h(通常の2万倍)が観測されています。

枝野官房長官やマスコミは、情況は大変だが人体には影響がない、としきりにわめいていますが、いずれ、人体や土壌の汚染が問題になるでしょう。

ついでに一言。

炉心冷却のためにどんどん海水を入れていますが、圧力容器の容量には限りがあります。

高温で圧力が上がっており、海水は中々入らないでしょうが、入れた海水は蒸気になり、圧力容器の圧力を上げます。それを阻止するために、蒸気を外部に出しているはずです。冷却するために入れた水の大半は放射能とともに環境に放出されつづけているのです。もしかしたら、汚染し、高温になった海水のまま海に垂れ流しているかもしれません。

海水を注入した原子炉はいずれ内部が錆だらけになり、二度と使い物になりません。

即ち、海水注入は「廃炉」の決断が必要なのです。F1-1、F1-2,F1-3は廃炉が決まったのです。

今後も、F1-2の推移は油断できません。

それに、最新鋭の福島第二原発もどうなるか。

 


 

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