調理油が加熱された時に生成する脂質酸化物は細胞を傷害する。
この研究の目的は脂質酸化物を含む加熱された紅花油が経口投与でラットに催奇型性(奇型を生じる)を持つかどうか、又それがアルファートコフェロール(ビタミンE)添加で抑えられるかどうか検討した。
紅花油は家庭と同じように20分間、加熱し、窒素ガスのもとで−20℃で保存した(酸化しない様に)妊娠したウィスターラットを4群に分け実験した。
(1)0.3mlの加熱紅花油 | 21.73% |
(2)0.3mlの加熱紅花油+ビタミンE 150mg | 7% |
(3)未加熱の紅花油 | 5.6% |
(4)対照(何もなし) | 7% |
妊娠1日目から11.5日目に投与しその後、殺して中の胎児の流産と奇型を調べた。
加熱された紅花油には催奇型性の可能性がある。
(2012/07/03 掲載)