食事制限は、インシュリン感受性の増加、ストレスに対する耐性死亡率の減少、長寿など様々な利点を持っている。
そのメカニズムは分かっていないが、長期にわたってカロリー制限する事が必要とされています。C57BL/6マウスを用い「次の日の絶食」(食べたいだけ食べ、次の日絶食の繰り返し)という実験をすると食事量は減少せず、体重も減少しなかった。(食べれる日に2倍食べているので) それにも関わらず「次の日絶食」は、「カロリー制限」(60%に制限)したマウスよりも血中グルコース濃度、インシュリン量、神経細胞の傷害抵抗性などでより良かった。「次の日絶食」はブドウ糖代謝、神経の傷害抵抗性がすぐれており、カロリーの量とは関係ない。
食事を60%ずっと制限するより「次の日絶食」の方がヒトにもねずみにも、老化を抑え長生きできる。ということをこの論文は示しています。食べれる時と飢える時の交替、野生の生き物なら当然の事で、それに適用する様に体の仕組みが作られている様なのです。それだから、食べ物が溢れている先進諸国では、糖尿病を始めとして「食べ過ぎ」の病が溢れているのです。
摂った食事は次の飢えに備えて、すぐに脂肪などとして体内に蓄えてしまうのです。
(2007/12/21 掲載)