プロバイオティック、プレバイオティック、シンバイオティック(プロバイオティックとプレバイオティックの組み合わせ)がますます健康の様々な局面に使われる様になってきています。
(腸への)定着ということが成功するための重要な要素ですが、その様な臨床研究はほとんどありません。新生児や幼児などではもっとも必要な対象ですが、更に研究は少ないです。この研究は新生児に7日間シンバイオティック投与をして、定着能力、耐性、便中の菌そうへの影響を調べる目的で行われました。
出生時1800g以上の新生児を出生後1日〜3日の間にシンバイオティック投与(植物性乳酸菌とフルクトオリゴ糖)もしくはプラセボとしてデキストロース食塩水に、2対\1の割合で分けました。投与期間は7日間、便検査を最初の日、3日目、7日目、14日目、21日目、28日目に行った。
19人の新生児がシンバイオティック処置を受け、12人がプラセボ処置を7日間受けた
シンバイオティック処置を受けた新生児9便から植物性乳酸菌が3日目には84%、28日目には95%が検出された。2ヶ月目には100%、3ヶ月目には94%、4ヶ月目には88%、5ヶ月目には56%、6ヶ月目には32%、便から植物性乳酸菌が検出された。
(2012/7/30 掲載)