アメリカ国内では、メラノーマが他のどんなガンよりも増加している。1973年に10万人に7.4人の割合だったものが、1999年には、10万人に、20.1人の割合に増加した(白人の場合)。
サンスクリーンの使用は、太陽の有害な影響から皮膚を守る、と考えられていた。実際、子供の時期にサンスクリーンを使用することで、生涯にわたって、非メラノーマ性の皮膚ガンを78%も減らすことができることが示唆されていた。
一方、最近の数本の論文では、サンスクリーンの使用がメラノーマ(悪性皮膚ガン)を増やすかもしれないことを示唆した。
しかし、これらの論文では、日光に対する感受性(個々人の)の違いを評価していない。
日光に対する感受性を考慮すると、サンスクリーン使用と、メラノーマの間には、関連が見られない。
付け加えて、サンスクリーンのメラノーマ防止効果の関係を見いだすには、10年くらいかかるだろう。
(2012/07/30 掲載)