食品安全情報:名古屋生活クラブ

HOME > 食品安全情報

サンスクリーン使用とメラノーマの危険性

論文で紹介します

Sunscreen use and the Risk for Melanoma
サンスクリーン使用とメラノーマ(悪性皮膚ガン)の危険性
Leslie K. Dnnis アイオワ大学 アメリカ
Ann Intern Med. 2003 Dec 16:139(12):966-78

アメリカ国内では、メラノーマが他のどんなガンよりも増加している。1973年に10万人に7.4人の割合だったものが、1999年には、10万人に、20.1人の割合に増加した(白人の場合)。

サンスクリーンの使用は、太陽の有害な影響から皮膚を守る、と考えられていた。実際、子供の時期にサンスクリーンを使用することで、生涯にわたって、非メラノーマ性の皮膚ガンを78%も減らすことができることが示唆されていた。

一方、最近の数本の論文では、サンスクリーンの使用がメラノーマ(悪性皮膚ガン)を増やすかもしれないことを示唆した。

しかし、これらの論文では、日光に対する感受性(個々人の)の違いを評価していない。

日光に対する感受性を考慮すると、サンスクリーン使用と、メラノーマの間には、関連が見られない。

付け加えて、サンスクリーンのメラノーマ防止効果の関係を見いだすには、10年くらいかかるだろう。

(2012/07/30 掲載)