化粧品に使われる様々な物質。一体何を避けたらいいのでしょうか。ここでアメリカの市民グループ(Environmental Working Group)が立ち上げた化粧品の安全性を調べたデータベースより、避けるべき原材料9つをご紹介します。
1.プラセンタ | 日本では豚胎盤由来タンパク質が主流。化粧水、クリーム、下地、リップケア、ヘアケア商品に含まれる。 |
2.水銀 | リップ・アイライナー、リップグロス、ネイルトリートメント、マスカラなどに含まれる。 |
3.鉛 | 保湿クリーム、ファンデーション、リップスティック、サンスクリーン、コンシーラー、アイシャドウなどに含まれる。 |
4.香料 | 多くの種類があり、総称した“香料”との記載が多いため、どんなものが入っているか分りにくい。 |
5.動物由来物質 | ミンクやエミュー由来のもの |
6.ハイドロキノン | サンスクリーン、ファンデーション、シャンプー、アイシャドー、コンシーラー、ヘアカラー、アイライナー、マスカラ、リップスティックなどに含まれる。 |
7.ナノ粒子 | ナノ粒子にすることでなめらかな肌に見せることができるが、肌の細胞に入ることによる影響が懸念されている。 |
8.フタル酸 | ネイルカラー,化粧水,香水,保湿剤、ハイムの商品(ルージュグロスG2)にもフタル酸を含みますが、これについては調査中です。 |
9.石油由来製品 | 不純物を含み、発がん物質を含むこともある。 |
以下、表題の論文
14ヶ月〜93ヶ月齢のアフリカンアメリカ人の女の子4人において、エストロゲンまたはプラセンタを含んだヘアケア製品を使用から2〜24ヶ月後に胸と陰毛が発達しました。
このヘアケア製品の使用を止めると、胸と陰毛の発達は退行しました。
血清中の性腺刺激ホルモンとエストラジオール(女性ホルモンの1つ)の濃度が変動しました。
これらの女の子において、早期性発達の原因はヘアケア製品以外に見つかりませんでした。
子供は大人に比べてホルモンに過敏であり、少量の摂取がこのような害をもたらすかもしれません。
特に子供に使うものについてはプラセンタが入った商品ではないか、注意する必要がありそうです。
(2012/08/20 掲載)