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環境悪化と化学物質が野生生物に与える影響
野生生物が環境悪化、化学物質にむしばまれているかの研究がアメリカ、ヨーロッパでは盛んです。
今回はアメリカのなまずのガンの論文を紹介します。
ワシントンD.Cにあるアナコスティア川(きたない川)と、メリーランド州にあツカホエ川(きれいな川)のなまずの肝ゾウガン、皮フガンが調べられました。

生息地・生物名
生育年数
肝ガン
皮フガン
アナコスティアのなまず
3年物
50-68%
13-23%
アナコスティアのなまず
1-2年物
10-17%
0%
ツカホエ川のなまず 
3年物
0-3%
0%
ツカホエ川のなまず 
1-2年物
0%
0%

という驚くべき発ガンが明らかになりました。
それぞれのDNA(遺伝子)を調べた所、アナコスティアの方がツカホエに比べ16~28倍ものDNA添加物(DNAに余分な物がくっついている→突然変異ガンの原因)がありました。
又、けい光物質(合成洗剤に入っている)の様な、化合物がたくさん見られました。

Environ Toxicol Cltem ,2004, から

私達は、川や海や田んぼが汚れ、生き物が少なくなってしまっている状況になれっこになってしまっています。
生き物からの声なきけいこくに耳をすませ、想像力を働かせましょう。
化学物質と人類はよほど抑制が働かせないとこのままでは大変なことになってしまう気がします。
無関心、慣れが、恐ろしい。(伊澤)

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