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脳に影響するピレスロイド系(蚊取り線香)農薬の害

神経系が形づくられる初期に、神経細胞は目的の臓器に向かって神経線維(軸索)を伸ばしていきます。その様にして脳と器官が神経でつながって、動かせたり、視たり、感じたりなどの色々な働きができるようになっていくのです。
今わかってきたことは、その際に必要な一群の「神経栄養因子」というものがあり、神経成長因子、脳由来神経栄養因子(Brain Deribed Neurotrophic Factor. BDNF)というものが重要な働きをしている事です。
富山医科薬科大学の津田らの研究グループは、このBDNFがピレスロイド系農薬によって阻害されることをつきとめました。さらに恐いことに、この作用はDDT(農薬)、DES(ジエチルスチルベストロール…流産防止に使われたホルモン)などと一緒に与えると効果が相乗的になってしまったことです。(複合汚染)
前にも書きましたが、有機リン系の殺虫剤は、発生の初期に暴露すると遅延性神経障害という、後からの神経の発生に影響を与えます。有機リン系殺虫剤もピレスロイド系殺虫剤も異なる仕方で、神経の発生に悪影響を与えるのです。  J.Pharnacol.Exp.Ther.295.1175-1182. 2000
                                     伊澤

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