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チリ産サーモンから検出された「多剤耐性菌」

現在サケやエビ等の養殖業者は、頻発する病気を抑えるために抗生物質の過度の使用を行っています。その結果生まれてくるのが抗生物質耐性菌です。抗生物質耐性遺伝子はその遺伝子を残す勢力が強く次々と自分が次世代に残るための変異をしていきます。何種類もの抗生物質を使う環境では、多くの抗生物質に耐性を持つ多剤耐性の菌になっていきます。
現実にこのようなことが、畜産(牛、豚、鶏)水産養殖の世界で進行しています。
現実に起こる耐性菌の増加の速度は人間の予測を超えています。
院内感染を防ぐための薬に対して耐性を持つ菌なども見つかっています。なぜこれほど耐性菌が増えているのか、一人一人が考えることが大切です。 病気を抗生物質によって止める養殖、養豚などのあり方、それらが大量生産を目指した結果として慢性的になっていること。また、業者間の価格競争を作っているのは安易に商品を選択する消費者の責任でもあるのです。世界中にサケと共に広がる耐性菌。買い支えるものを見る目が問われています。

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