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X線による世代を越えた発ガンへの影響
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆
Possible carcinogenic effects of X-ray in a transgenerational study with CBA mice
CBAマウスでのX線の世代を越える発ガン効果
病理学実験研究所 ハノーバー ドイツ U.Mohr.
Carcinogenesis vol20 325-332 1999

CBAマウスでの、受精前の精子へのX線照射とウレタン曝露が末処理の子孫の発ガン率を増加させるか、又、その後の発ガン促進作用を持つ薬剤曝露が発ガン感受性を高めるかを生涯にわたって追跡した。



各処理後、1,3,9週後に未処理メスと交配

X線を被曝して1週後に交配したオスから子供の内、メスは対照に比べて造血器官のガンが増加していた。
  X線被曝1週後に交配したオスの子供の内、オスは細気管支に腺ガンを高度に発病した。
  チェルノブイリの原発事故で放射線被曝した親の子供の生殖細胞中のミニサテライト遺伝子の突然変異率が2倍になっている。
  チェルノブイリ4号炉近辺で採集された、はたねずみのミトコンドリア、チトクローム b 遺伝子の突然変異(延期置換)率が非常に高いこと、
  などが世代を越えて(transgenerational)の発ガンの危険性の重要性を明らかにしている。

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