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タンパク加水分解物に含まれる不純物(3-MCPD)の発ガン性
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆
Carcinogenicity of 3-monochloro propane 1.2-diol(3-MCPD)
3-MCPDの発ガン性
イギリス 食品 消費生産物 環境中の化学物質の発ガン性 委員会
(Coc)2000年12月

3-MCPDは、水処理の凝固剤として使われているエピクロロヒドリン/アミン重合体中の不純物として含まれている。

これらの重合体(凝固剤)は、水処理への使用を許可され、長年使われてきており、3−MCPDは、飲料水中に存在している。

3−MCPDは、クロロプロパノール類の1つでもある。

このグループには、動物に対する遺伝毒性、発ガン性を示す、いくつかの物質があり、1.3-dichloro propan-2-0l(1.3-DCP)などが知られている。

3-MCPDは、酸加水分解物(acid-HVP)食品、食品添加物中の不純物として検出されます。

EU食品科学委員会が1994年に出した見解は、「3-MCPDは、遺伝毒性を持つ発ガン性物質とみなされるべき」というものでした。

しかし、2000年、骨髄小核試験と、ラットの肝の不定期DNA合成試験での、変異原性試験の結果は、変異原性を否定するものであった。

3-MCPDに関して、4つの長期発ガン動物実験がある。

が、4つの内、3つの実験は、1970年〜1981年に行われており、しかも不適当な実験条件である。それゆえ、1993年のSunaharaらの実験結果についてのみ検証する。


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