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トランスグルタミナーゼ添加のパンにご用心 |
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ |
Addition of transglutaminase to cereal products may generate the epitope responsible for coeliac disease. 穀物製品へのトランスグルタミナーゼ添加は、セリアック病に関するエピトープ(抗原)を生じるかもしれない J.A.Gerrard カンタベリー大学 ニュージーランド
Trends in Food Science and Technology 16(2005)510-512 |
トランスグルタミナーゼは、食品によく使われている架橋する酵素で、広く、加工補助用途として受け入れられている。製パン業者はパン、パイ、クロワッサンなどの機能改善目的で使っている。 初期の研究では、トランスグルタミナーゼは、小麦粉のアレルギー性を弱めている事を示していた。 しかし、最初の研究では、セリアック病の分子メカニズムの研究で、トランスグルタミナーゼは、セリアック病に関するエピトープ(抗原)を、グリアディンタンパク上に生成している可能性が示唆された。 さらなる研究が緊急に必要だ。 その間、トランスグルタミナーゼの使用は、おすすめできない。 解説 トランスグルタミナーゼは、小麦、ライ麦などに品質を上げるために使われている。(生地を強くする効果) その酵素反応は、小麦タンパクのグリアディン上の架橋もしくは、脱アミド反応によっている。その反応によって新しくアレルゲンになる可能性が高い。 実際、セリアック病は、133人〜250人の1人という高い割合で、このグリアディンタンパクに対し、自己免疫反応を生じているものです。スパゲティーなどにも使われているのを見た事もあり、(オーガニックレストラン?で有名なMMファーム)皆さん注意して下さい。 |
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