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輸入農作物は恐い
◆ (文責:伊澤) ◆

土壌くん蒸剤(臭化メチル)の毒性

臭化メチルの毒性は、急性障害は良く知られています。(毒ガス一般、サリンの様な急性障害です。)慢性毒性として、神経毒性と遺伝毒性があります。今回、調べていると韓国の検疫の労働者が臭化メチルを仕事中に浴びて、ぼっ起障害になっている例が報告されていました。又、生体内の酸化を抑える大事なグルタチオンという物質がメチル化され毒物に変わっている可能性があります。

日常的に臭化メチルを浴びていると、血中の臭素濃度も上昇します。 (浴びていない人の値、4.13、事故で浴びた人11.5、臭化メチルくん蒸をした農業者30人の平均が15.33です。) いかに農作業中に浴びている量が多く、潜在的な危険性を持っているか、ぞっとするぐらいです。 この臭化メチルは、ほとんどの輸入の野菜、果物などにも使われています。輸入品は恐い。 








解説

輸入農作物は、国内に入る際、臭化メチルなどで薫蒸(くんじょう)(ガスで殺虫、殺菌すること)されることが多いです。99年度のデータでは、果実の73%が薫蒸されています。臭化メチル以外の薫蒸にも、発ガン物質が使われています。臭化メチル(CH3−Br)の場合、臭素(Br)の残留以外にも、メタン(CH3)が農作物中の物質に化合して残っており、何ができているか、闇の中です。 臭化メチルなどが属する、ハロゲン化アルキルの仲間は、発ガン物質だらけです。皆さんにおなじみなのは、クロロホルム、トリハロメタンですが、この仲間は、本当に危険です。そんな危険な物を使って薫蒸されている輸入農産物は、臭素の残留だけを見ても、イチゴ、サクランボ、ブロッコリーなどに、高濃度に、かつ高頻度で検出されています。市販では、栗の中にいる虫を殺すため、収穫後の栗を、臭化メチルでくん蒸しています。 また、国産の野菜では、ハウス栽培の土壌消毒に、臭化メチルが使われています。これらの作物は、高濃度に臭素が残留していて、かなり恐いものがあります。

解説:伊澤
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