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リン酸肥料による重金属の蓄積 |
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ |
Arsenic
, Cadmium , and Lead in California Cropland Soils :: Role of Phosphate and . Micronutrient Fertilizers. ヒ素、カドミウム、鉛がカルフォルニアの作土中に含まれている量 : リン酸肥料、微量栄養肥料の関与 Weiping . Chen カルフォルニア大学リバーサイド校
J Environ Qual . 2008 Mar-Apr : 37(2) : 689-95 |
リン酸肥料、鉄-マンガン-亜鉛などを含む微量栄養素肥料(土壌改良材)が収量を上げるために、定期的に散布されています。 研究者達は、リン酸肥料の散布がとくにカドミウム濃度の上昇を起こしてしまっていることを実証してきた。 野菜の栽培は他の作物に比べかなり多量の肥料を必要としているので、野菜の畑には肥料に由来するこれらの重金属の蓄積という最悪の結果が考えられる。例えば、カルフォルニア州インペリアルバレーでは、野菜の生産では1ヘクタール当り563kgのリン酸アンモニウムを使っている。 土壌に重金属が増えると、食物連鎖を通して重金属の濃縮が起こることがあります。土壌中の濃度に比例して、植物体中の重金属の濃度の増加が報告されています。ヒ素、カドミウム、鉛が作土中に増加する事から生じる危険性は健康に対する懸念をもたらしています。 この研究の目的は、1967年にブラッドフォードが採取したカルフォルニア州50ヶ所の土壌(ベンチマーク土壌…基準土壌)の2001年度の再採取とそれらの重金属量の測定、カルフォルニア州の野菜生産、7地域での作土での重金属の分析とカルフォルニア州での作土中のヒ素、カドミウム、鉛の増加へのリン酸肥料と微量栄養素土壌改良材の関係を明らかにする事。 結果 野菜生産7地域から1000以上の作土のサンプルを分析した
解説 会社の田んぼに肥料と土壌改良材を入れようと調べていたらケイ酸の土壌改良材やリン酸肥料は製鉄会社が鉄を作るときに廃棄する資材から作っている場合がおおいことがわかりました。 食品安全委員会のホームページなどで資料をとると、それらの肥料や改良材中に高濃度の重金属(ヒ素、カドミウム、鉛、チタン、ホウ素)などが含まれていること、健康に対する影響はまずないと書かれていました。どうも信用できないので各国の論文を見たら、やっぱりいろんな論文がありました。 この事情は日本だけのことではありりませんが、心配を持っている科学者が日本に少ない事は確かです。 それにしても、農家は食い物にされていると、つくづく感じます。 これらのこと以外にも肥料は知られていないだけで問題の多い所です。下水汚泥肥料なども知らないうちに使っているのです。不純物の量の表示や原材料の表示がない事が一番の問題です。
(訳、解説 伊沢) |
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