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食事中のn-3、n-6、脂肪酸の効果を、自己免疫病を発症
しやすくしたNZB/Wマウスを使って、食制限などの条件で
抗酸化酵素量、脂肪の過酸化などの指標を使い、比べた。

◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆

Effect of Dietary n-3 and n-6 Oils with and without Food Restriction on Activity of Antioxidant Enzymes and Lipid Peroxidation in Livers of Cyclophosphamide Treated Autoimmune-Prone NZB/W Female Mice
食事中のn-3(えごま油、魚油など)、n-6(リノール酸、とうもろこし油など)、脂肪酸の効果を、自己免疫病を発症しやすくしたNZB/Wマウスを使って、食制限のある、なし、などの条件で抗酸化酵素量、脂肪の過酸化などの指標を使い、比べた。

テキサス大学 健康科学センター ガブリエル・フェルナンデス
Journal of the American College of Nutrition

人間の病気、全身性エリテマトーテスは、自己の抗体が自己を攻撃してしまう、自己免疫病です。リューマチなども、その様な病気です。

治療には、シクロフォスファミドという、ガン治療にも使われる薬が使われているのですが、この薬は、ラジカルを生じてしまうので重い副作用を持っています。今回の実験は、自己免疫病を発症させやすく改良したマウスを材料に、エサの摂取の制限の有無、エサをとうもろこし油か魚油に、シクロフォスファミドをやるか、やらないかで見たものです。

結果は、マウスの延命効果でみると、エサの摂取の制限が一番重要で次が魚油とシクロフォスファミド(薬)が同じ位です。マウスに食べたいだけ、とうもろこし油を食べさせた場合が一番短命です。

解説

アレルギー関係の病気には、えごま油、魚油などのα-リノレン酸(n-3)が良く、とうもろこし油などのリノール酸、アラキドン酸(n-6)が悪い、というのは、常識的になってきました。この実験もおおかた、それを支持していますが、一番大事なことが、「食事の量の制限」だということです。

抗酸化酵素(SOD、カタラーゼ、グルタチオンなど)生体を活性酸素(ラジカル)から守ってくれる酵素も、「食事量の制限」組に一番多いのです。老化に関しても、「食事の量の制限」が一番老化を遅くすることがはっきりしています。

多くの健康法は「何が良い」と摂ることだけを強調していますが、売りたいがための宣伝であって、本当の事を伝えているわけでは決してありません。

えごま油、魚油などを、酸化しにくい未精製の油で量を減らして取る、リノール酸などは減らす、というのが、油の取り方として一番大事なことではないでしょうか。おかずが何品も並ばないとみすぼらしく感じてしまう、この飽食の時代の感性を直していかないと、健康でいられないのだと、自戒して思います。一汁一菜で満足できる、おいしい素材の食事にすれば、そんなに家計も圧迫しないし(?)。健康を維持できる可能性も高いのです。(伊澤)

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