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チェルノブイリ(事故)後のウクライナの家族の |
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ |
Elevated minisatellite mutation rate in the post-Chernobyl families from Ulraine Yuri E. Dubrova レスター大学 遺伝学部 イギリス |
8種のミニサテライト遺伝子の生殖系列での突然変異を、チェルノブイリ事故で高度に汚染されたウクライナのキエフとジトミールのいなかの地域の家族で調べた。 統計的に有意な1.6倍の突然変異率の上昇が父親の生殖系列でみつかったが、母親からはみつからなかった。 我々の以前のベラルーシでの研究の結果と合わせて、チェルノブイリ事故による放射線被曝による突然変異率の上昇だという事を示唆している。 解説 この研究結果が意味していることは、@1.6倍という突然変異率の上昇が今までの基準からすると高すぎる事 A突然変異率の上昇が事故から、この研究の終了時1993年まで変わらず高いということです。 普通に考えれば、被曝量の高かった事故の年に一番高く、次第に下がっていくのが合理的です。世代を越えて(transgenerational)影響が持続することを示す論文が多数、出されています。 最初の被曝により、何らかの影響が固定、持続して突然変異率が高いまま下がらない、もしかしたら次の世代、又その次の世代へ続いていってしまう可能性を多くの論文が示しています。 |
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