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チェルノブイリ放射性物質の排出

◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆

Decorporation of chernobyl radionuclides
チェルノブイリ放射性物質の排出

アレクセイ・ネステレンコ  アレクセイ・ヤブロコフ

生体の防御システムを食品添加物などを使って刺激することが有用だ。その様な添加物として抗酸化ビタミンとして、AとC、ヨウ素、銅、亜鉛、セレン、コバルトがあり、フリーラジカル生成(放射線による)を阻害する。
セシウムの取り込みを防ぐにはカリウムを、ストロンチウムを防ぐにはカルシウム、プルトニウムを防ぐには3価の鉄が有用だ。
セシウム-137は、食物から94%、飲み水から5%、大気から1%の割合で体内に入る。
排出剤(デコーポラント)とは、放射性物質を除去してフンや尿として排出することを促進する物質です。
セシウム-137が子供の体重1kg当たり50ベクレルになると、心血管系、神経系、内分泌、免疫系などに病理的な変化をもたらすという証拠がある。
ペクチンは腸内で化学的にセシウムと結合して、フンとして排出されることが知られている。ウクライナ放射線医学センターとベラルーシ放射線医学内分泌研究所の研究により、チェルノブイリ汚染地域住民への食品にペクチン添加することで放射線物質を効果的に排出させることがわかった。
1981年には、2年間の臨床研究に基づいて、世界保健機関(WHO)と、国連食糧農業機関(FAO)は、ペクチンが効果的で毎日摂取しても毒性がないことを宣言した。

1996年、ベルラッド研究所は、ペクチン食品添加物による治療をセシウム-137排出促進のために始めた。1999年には、ビタペクト(VitapectR)として知られている、りんごペクチン添加物(濃度18-20%ペクチンとビタミンB1、B2、B6、B12、C、E、ベーターカロテン、葉酸、微量元素としてカリウム、亜鉛、鉄、カルシウム、香料)を開発した。ビタペクト摂取グループのセシウム-137減少率が32.4±0.6%であるのに対し、対照群は、14.2±0.5%だった(p>0.001)。

vitapect1   vitapect2

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