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チェルノブイリの放射能によって汚染された土地の除染活動

◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆

Protective measures for activities in chernobyl’s radioactively contaminated territories
チェルノブイリの放射能によって汚染された土地の除染活動

アレクセイ・ネステレンコ  アレクセイ・ヤブロコフ

放射能許容濃度は実効線量が年間1ミリシーベルトを超えない様に食品の摂取量と関連づけて設定される。

たとえば、牛肉と羊肉に関しては、セシウム-137濃度は、ベラルーシでは500ベクレル/kg以下、ロシアとウクライナでは160ベクレル/kgだ。

作物中の放射能量はストロンチウム-90の場合、石灰、カルシウムの散布で可能に、セシウム-137の場合はカリ肥料の散布によって、リン酸肥料はストロンチウム-90と不溶性のリン酸塩を作る。
乳と肉を作るための牧草地がベラルーシの汚染地の半分以上をしめている。ディスク耕?や有機物とミネラル肥料のすきこみがセシウム-137とストロンチウム-90の蓄積を3倍〜5倍減少させる。

事故後、情報を提供せず、放射性物質への対処法を国民に知らせない国の人々は、より貧しい状況におかれていた。

1986年、ブルガリアの人々の平均実効線量は、0.7〜0.8ミリシーベルトで(緊急防御策をとらなかった)、ノルウェーの人々の平均より3倍以上でした。

ノルウェー政府は、葉物野菜、牛乳を禁止し、汚染肉を廃棄し、牛は牛舎内で飼い、汚染してない飼料を屠殺前に与えることを義務づけた。ブルガリアの汚染は、ノルウェーよりも低いにもかかわらず、人々の被曝は3倍以上になった。

現在、最も深刻な汚染は、セシウム-137とストロンチウム-90によっている。何年後かには、状況が変わるだろう。アメリシウム-241による汚染が深刻になる。

少なくとも、ベラルーシ、ロシア、ウクライナでは、6、7世代は放射能対策をとらなければならない。

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