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フルーツ、野菜、フルーツジュースと糖尿病のリスク |
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ |
Intake of fruit,vegetables,and fruit juice and risk of diabetes in women. Lydia A. Bazzano Tulane大学 アメリカ |
71346人の女性看護士(38歳〜63歳、1984年の時点で心血管病、がん、糖尿病でない人)を18年間追跡し、4年ごとに食事内容を調査した。 結果 追跡中に4529人の糖尿病の報告があった。1日に3サービングごとのフルーツと野菜の摂取の増加は糖尿病のリスクに関係していなかった。しかし、フルーツの1日に3サービングの摂取の増加は糖尿病のリスクを低下させた(危険度0.82)。1日に1サービングの緑黄色野菜の増加も糖尿病のリスクを少し減らしていた(危険度0.91)。フルーツジュースの1日に1サービングの摂取の増加は逆に糖尿病のリスクを増加させていた(危険度1.18)。フルーツジュースを種類分けして糖尿病のリスクを見たところ、 りんごジュース(1ヶ月に3カップ以上) > 1ヶ月に1カップ未満 オレンジジュース(1日に1カップ以上) > 1ヶ月に1カップ未満 (と比べてもいづれのフルーツジュースもたくさん飲む人ほど糖尿病のリスクが高かった 訳注) 解説 この論文はハーバード大学の有名な疫学研究であるナースズヘルススタディの中の1つです(トランス脂肪酸の危険性はこの研究からわかったことです)。 果物は糖分が高いので、糖尿病には良くないと思われている人が多いと思いますが、事実は逆で、果物は野菜以上に有益です。100%フルーツジュースとフルーツは効果がまったく、糖尿病に対しては逆でした。フルーツジュースの多くは酵素処理をして透明にしているため繊維(ペクチン)もなく、抗酸化成分もほとんど無くなっています。フルーツをジュースにしてしまう処理(大手の工場がしていること)でフルーツの効用がほとんど無くなっています。体に良かれと思って、1日1缶、野菜ジュースをとったり、フルーツジュースをとっても効果どころか害がある可能性を示唆した論文です。名古屋生活クラブの三上さんのりんごジュースやオリジナルのみかんジュースは酵素処理はしていません。見た目は悪いですが、本物です。ジュースを飲むなら酵素処理をしていないジュースを。でも、それよりもまるごとのみかん、りんごを皮ごと食べてください。 1日1缶の野菜ジュース、フルーツジュースは効果のない可能性が高く、害の可能性すらあります。 |
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