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花王のエコナに発ガン性
 

今まで何回かにわたり、花王のエコナに発ガン性があるかも知れないと、お伝えしてきました。その後の追加実験の1部で、発ガン促進作用を示す結果が出ました。これを受けて厚労省は、更なる追加実験を今後1年半かけて、より多くのラットを用いて行う事にしたものです。
今回発ガン促進が認められた実験は、ガンになりやすくした遺伝子組換えラットに、発ガン物質(4NQO)とDAG(ジアシルグリセロール…エコナの成分)を与え、発ガンが促進されるかどうかを見たものです。

発ガンは2段階に分けて考えられています。遺伝子DNAに傷がつくイニシエーションとその後のプロモーションです。多くの発ガン物質がDNAに傷をつけるイニシエーション活性を持たないにも関わらず、発ガン物質として認定されています。合成洗剤に入っているジオキサン、テフロン加工のテトラフルオロエチレンなどもその様な物質です。

エコナの成分のDAGもその様なプロモーション作用を持つ物質と考えられています。細胞の分裂、増殖のスイッチの1つであるプロテインカイネースCを、活性化させるからです。

ガンは細胞の増殖が止まらない病気です。細胞の増殖を止めるガン抑制遺伝子が突然変異によって働かなくなっている例が、ガン細胞で多く見つかっています。

今回見つかったガンは舌ガンです。遺伝子組換えラットで高度(16匹中の9匹)に見つかりました。普通のラットでも、2例ガンが見つかりましたが、16匹中の2匹という結果では、数が少ないそうで、ガンが増えるとは認定されませんでした。この研究を行った研究者も書いていましたが、たばこなど、イニシエーション作用を持つ毒物と、エコナのプロモーション作用が舌で相関する可能性もあります。

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