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Ex.バージンオリーブオイルが女性に効く |
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆ |
Daily
consumption of a high-phenol extra-virgin olive oil reduces oxidative DNA damage
in postmenopausal women. フェノールを多く含んだエキストラバージンオイルの毎日の摂取が閉経した婦人のDNAへの酸化的傷害を減らした イタリア トスカニー科学研究所 パリら Br J Nutr 2006 742−751
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エキストラバージンオリーブオイルは、抗酸化作用を持つ、フェノール系の成分をたくさん含んでおり、死亡率の低下、発ガン、心臓病などの減少の一部をもたらしている。(地中海地方で) この研究の目的は、健康な人が、いろいろな濃度のフェノールを含むオリーブ油をとることによって、酸化的DNA傷害の量を測ることです。 高濃度のフェノール(592r/s)と、低濃度のフェノール(147r/s)を含むオリーブ油を、フィレンツェの10人の閉経後の婦人に、家庭で使っていた油に代えて、毎日50gずつ、8週間にわたって使ってもらった。 酸化的DNA傷害は、末梢リンパ球のDNAを探り、コメット法で行った。4回の測定の平均は、高濃度のフェノールを含むオリーブ油を摂取した婦人達の方が、低濃度の婦人達より、30%DNA傷害が少なかった。 解説 イタリアなど地中海地方の人達は、心臓病、ガンなどが少ない事が知られています。赤ワイン、オリーブオイルなどに含まれているポリフェノールの抗酸化作用による、と一部思われています。 ヒトなど生き物の遺伝子は、すべてDNA(デオキシリボ核酸)という物質であり、ガンなどは、このDNAが突然変異することによって始まります。突然変異をもたらすものの中に、このところ有名になってきた活性酸素ラジカルがあります。これらが多い事は酸化的ストレスが高いと表現します。これら、活性酸素ラジカルはDNAを傷害し、DNAは切断されたりします。この実験は、このDNAの切断を見ています。 エキストラバージンオリーブオイルに入っているフェノールは、みずからが活性酸素ラジカルの作用を受けることで、DNAの傷害を減らします。 生物の細胞の中にも、ラジカル、活性酸素から守ってくれる酵素(SOD、カタラーゼ)、ビタミン(C、E、グルタチオン)などがありますが、加齢とともに減少するものもあります。年をとればとるほど突然変異の蓄積は増えるし、守ってくれる酵素は減少するしのダブルパンチで、ガンなどほとんどすべての病気にかかりやすくなるのです。 今回の実験で大事なのは、オリーブオイルならなんでもいいわけではなく、エキストラバージン、つまり、しぼっただけの(ピュアはだめ)、さらに色や香も高いエキストラバージンオリーブ油が良いということです。 でも、くれぐれも多く摂ってはいけません。(伊沢) |
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