お日様をしっかり浴びたトマトがおすすめ!

植物は日射量が多ければ多いほど、光合成を行い、それによってでんぷん(=糖分)が多く作られます。つまり、光合成量に比例して糖度が高いということです。

市販のトマトおよびトマトジュースに含まれる成分の違いについて各地のトマトジュース計14種類について調査した論文から、トマトの糖分とビタミンCの含有量と平均日照量を紹介します。

サンプル

糖分量

全窒素量

ビタミンC量

平均日射量

(1)長野

4.6

0.14

3.2

12.88

(2)長野

5.6

0.11

0.7

12.88

(3)長野(松本)

6.8

0.10

7.9

14.04

(4)長野(松本)

7.8

0.12

10.1

14.04


出典 市販トマトジュースの成分の違いに関する考察 横家将納 ・服部宣明 より抜粋

表のように、トマトに含まれる窒素量にはそれほど差がないのに対し、糖分量には差が認められました。表より、日射量が多い産地のトマトは光合成量が多く、甘いトマトができていることが分かります。また、日射量が多いとビタミンC量も多いことも分かります。

このことから、雨よけ栽培(比較的小型のハウスの骨組みに、雨が直接当たらない程度のビニールが張ってある。)で作っている長野県の市川さんや生活クラブのほとんどの生産者のトマトが甘くておいしい理由はハウス栽培(固定型の大型施設。ビニールで被い、季節によって加温すれば通年栽培できる。農薬が必要になってくる。)に比べて沢山の日光を浴びて育っているからということが分かりました。

市川さんはじめ、生活クラブの生産者のトマト、ぜひ食べてみてください!