枝豆(大豆)の摂取量と乳がんリスクの間には深い関係がある!?

子供時代の大豆摂取が多い程、乳がんが少ないという関係が中国系、日本系、フィリピン系のいずれでも、どの場所でもアジア生まれかアメリカ生まれか問わず見られた。大豆の摂取と乳がんの関係は子供時代、青年期、成人期いずれにおいても見られた(減少した)。その中で子供時代の摂取が最も強く影響した。大豆は乳がんに関係している人生初期のホルモンに関与している可能性がある。

詳しくは下記の論文をご覧下さい。

Childhood soy intake and breast cancer risk in Asian American women.
アジア系アメリカ人の女性の子ども時代の大豆摂取と乳がんリスク

Korde LA 国立がん研究所 アメリカ
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev.2009 Apr;18(4):1050-9.

歴史的にアメリカでの乳がん発生率はアジアでの発生率よりも随分高い。アジア系女性がアメリカに移住すると乳がん発生率は何代にもわたって上昇しつづけ、アメリカ白人女性と同じ位にまで上昇する。

食事のような要因がこの上昇の原因であるかもしれない。

中国系、日本系、フィリピン系の子孫で、20歳から55歳のカリフォルニア州、サンフランシスコ−オークランド、ロサンジェルス、オアフ島に住む女性を対象に、乳がん患者597人とその対象者966人に若い頃と成人してからの食事や習慣について聞き取り調査をした。および参加者の39%に当たるアメリカ国内在住の、その対象者(乳がん患者99人、対象者156人)の母親にも娘の子供時代の食生活などについて聞き取り調査をしました。

研究に参加した人の73%は診断時に閉経前でした。

結果

大豆摂取下位3分の1のグループの乳がんリスクを1として、上位3分の1グループの乳がんリスクは

子供時代 0.40(p=0.03)
青年期 0.80(p=0.12)
成人 0.76(p=0.04)