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高血圧ラットへの様々な油の投与
◆ 論文で紹介します(翻訳:伊澤) ◆
Liver lipid composition and antioxidant enzyme activities of spontaneously hypertensive rats after ingestion of dietary fats.(fish, olive and high-oleic sunflower oils)
高血圧ラットに、様々な油(魚油、高オレイン酸ひまわり油、オリーブ油)を与えることでの肝の脂肪と抗酸化酵素活性

高血圧は、脂肪の過酸化と抗酸化状態の不均衡に関係しており、酸化ストレスがこの病気の病因であることを示唆している。
 以前、我々は、肝の抗酸化酵素活性が、正常血圧のラットでは様々な油により変わってくることを示した。
 トリアシルグルセロール(中性脂肪)濃度が高オレイン酸ひまわり油とオリーブ油で上昇したが、魚油では減少した。(対照に比べて)
 魚油では、全コレステロールとリン脂質が低かった。(ひまわり油に比べて)
 魚油を与えたラットの肝では、オリーブ油、ひまわり油に比べて、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、SOD(Cu/Zn)の活性が高かった。(どれも酸化から守ってくれる酵素)
 この様にn-3系の脂肪酸が抗酸化力を高め、高血圧に有用。

◆ この論文の解説 ◆

酸化(活性酸素、ラジカル)は、多くの病気の原因になっていますが、高血圧の原因にもなっています。
 酸化を抑える酵素(カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ、SOD)が食事中の油によって変わってくること、魚油、(他にえごま油、アマニ油)などn-3系がこれらの酵素活性を上げるのに有効なことを、この論文は示しています。
 魚(とくにサバ、アジ、イワシなど)は、汚染の問題もありますが、それ以上に健康を維持するのに重要です。魚がだめな人はえごま油を料理に使ってください。(カプセルや飲料は不可)

絶対にサプリメントや他の健康法より効果はあるはずです。(伊沢)

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